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終了しました【トーク・写真展】『New Habitations from North to East 11 years after 3.11』刊行記念

東日本大震災から11 年目に撮られた写真と、
11 年の間に語られた土地の言葉。
被災地の現在と過去が織り成す、「あたらしい風景」。

災害は、その出来事の大きさに衆目を集めるのも束の間、時が経つにつれしだいに人びとの記憶は薄れていきます。
あのあと被災地はどうやって再生したのか、日常は戻ってきたのか、まだこないのか、その中で人びとは何を思って
いるのか。東日本大震災以降、岩手県陸前高田市をはじめ、近年増え続ける自然災害の被災地を訪ねながら、
そういったことを考え続けていくためにつくられました。
二人のアーティストは被災した地を訪れ、そこで見聞したものを写真と言葉にしました。
対象から一定の距離をとる旅人の視点で撮られたトヤマの写真に、震災後11 年をかけて瀬尾が聞いてきた土地の声が
編みこまれた本書には、現在と過去、遠さと近さが複雑に交差していく、幾重もの層が表れています。

本書の刊行を記念して、作者のトヤマタクロウさんと瀬尾夏美さんをお迎えし、写真をプロジェクションしながら、
それぞれの場所についてのエピソードをお話していただきます。
また、トヤマタクロウさんの写真と瀬尾夏美さんの言葉の展示を同時期に開催します。
ぜひお運びください。
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【展示】
〇期 間 2023年12月9日 (土)-12月26日 (火)
     *期間中の水曜日は定休
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【スライドショーとトーク】
〇日 時 2023年12月9日 (土)
      open 16:30 / start 17:00
〇お話し トヤマタクロウ・瀬尾夏美
〇会 場  曲線
〇参加費 ¥1,500 (+1drink¥500)
○ご予約 お名前/人数/電話番号 を下記メールアドレスへお知らせ下さい
     info.kyokusen(@)gmail.com
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【トヤマタクロウ】
写真家。1988年宮崎県生まれ、神奈川県在住。2010 年頃より個人的な出来事の記録の
ために写真撮影を開始。2012 年に個展を開催後、作品展示や写真集の制作を軸に活動。
美術、音楽、ファッションなどの分野を中心にコミッションワークも行う。写真集に
『Sight』(2018)、『DEVENIR』(2021)等。展覧会に『DEVENIR 2022/11/11-11/27』
(本屋青旗、2022)など。

【瀬尾夏美(せお・なつみ)】
画家、作家。1988年東京都生まれ、在住。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、
絵や文章をつくっている。東日本大震災を契機に岩手県陸前高田市に移住し、映像作家の
小森はるかとの共同制作を開始。以降、宮城県仙台市、丸森町に一時暮らしながらリサーチ
と制作を行う。著書に『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』(2019)、
『二重のまち/交代地のうた』(2021)、『声の地層』(2023)など。