版画家・柳本史さんと、想像家・外間隆史さんによるコラボレーション作品。
舞台は戦前から戦中にかけての銀座。詩を綴りながらささやかに暮らしていた純は、1945年の銀座空襲の直前に、黒猫を連れて忽然と姿を消してしまいます。玄関を出て行った後ろ姿だけが脳裏に残り、最後に交わしたことばも思い出せない。彼女の面影を追い続ける男とその孫、ふたりのあわいに過去と現在が交錯する。
多色刷りの深く鮮やかな版画と昔話のような柔らかな語り口が、忘れがたい出来事と複雑な心の機微を描き出します。80年の時を超えて響く余韻を綴じた、切なく美しい物語。
カバー裏には翻訳家ジェシー・カークウッドによる英訳が記されています。
発行:未明編集室
発行年:2025年
サイズ:B6判変型
ページ:32p