大国アメリカには、住んでいる人以外はだれも知らないような小さな町がたくさんある。小さな町こそがアメリカの素顔であると感じていた著者の駒沢敏器さんは、半ば自らの課題のように"スモールタウン"を横断する旅へと出発します。発展から取り残され、本流から遠く外れているはずのスモールタウンではひとりひとりが人生の主人公で、そこには数々の豊かな物語が潜んでいた。うんざりするほど広大な大地のなかにある無数の小さな町で、それぞれが丹念に営んでいる暮らし。ささやかであっても語るに足るひとりひとりの人生を綴った、爽やかなぬくもりに満ちた至極のトラべローグ。
長らく絶版になっていた名著がこのたび復刊されました。
「ーーそのときはただの出来事でしかなかったことが、ある日ふと心に蘇って、そこには何かしら意味があるように映る。それは物語の匂いだ。…それを人は人生の感触として受け取り、さまざまな過去を生きてきた遠近法を描く。そのようなものがひとつひとつ、あやふやな自分の支えとなっていく。」
発行:風鯨社
発行年:2026年
サイズ:四六判
ページ:288p