「わたしは母をすててきたばかりである。
私にかぎらず日本人は、これまでにおびただしい数の母をすててきたーー」
民俗学でこれまで幾度も研究されてきた、老いることと死ぬこと、そして生きることについて。姥捨伝承、かぐや姫伝承、不老長寿、儒学者・貝原益軒「養生訓」、カフカ「変身」などを横断しながら、作者自身の体験を起点に文学と伝承を読み解いていく。親の老い、介護、自分の老い。誰もがいつか必ず直面する問題と静かに向き合う民俗学的エッセイ。
写真:佐内正史/寄稿:町田康
発行:rn press
発行年:2026年
サイズ:168×128 mm
ページ:274p