





ヒリヒリと苦しいほどの生の実感は長い年月をかけて心の奥に降り積もり、血肉となり、いつかきっとその子はやさしい大人になる。
激しく怒りに満ちて乱暴で、でも底抜けの優しさを感じる。もはやめちゃくちゃと言っていいこんな時代にも彼はきっと助けにきてくれるだろう、不思議とそんな安堵をもたらします。
ヴァーバル・アート・ユニット"TOLTA"のメンバーとして活躍する詩人、山田亮太さんの新しい詩集です。
「ーー何度も叫んだ動かないからだで何度も。俺たちの希望のひとつは楽園に行くことだ死んでいない物質だけで満たされた。押してくれ。端っこのほうで押してくれ。」
(俺たちみんなでおまえを許さないと決めた)
発行:七月堂
発行年:2021年
サイズ:A5判変形
ページ:88p