ペンキ塗りの少年と雨の日に出会った犬。
ふたりの日々はたくさんの音でできています。りんごを食べる音、コーヒー豆を挽く音、レコードの回る音、雨の音。
孤独と孤独が出会い、ささやかな変化を日常と呼び、ときどき互いを確認しあう、その営みはしあわせであるのにどこか切なくもある。ずっと変わらないでほしいと、子どものように思ってしまう感情を包み込んでくれる、あたたかく静かな物語。
「それはどこか雨音にも似ている。
音は、すがたやかたちをもたないうつくしい律動だ。」
発行:未明編集室
発行年:2023年
サイズ:180 × 120mm
ページ:160p