リストラで失職した夫の「養鶏しようかな」という言葉をきっかけに、食鳥処理場で働くことになった写真家の繁延あづささん。ワイヤーに吊られて次々と流れてくる鶏たちにまみれながら、沸き上がる社会への疑問。見なくないものは見なくて済むようにつくられた仕組みへの葛藤。動物を育て、殺し、肉にして、料理する。命を食べることは決してきれいことではない。切り離されていた「生き物」と「食べ物」を再びつなぐ、壮大で鮮やかな日々の記録。
「“食べ物”は“生き物”である必要はないのかもしれない。世の中がそうなっていくのもわからなくもない。ただ、“食べ物”が“生き物”でなくなったら、生きることが大きく変わってしまう気がしてならないーー」
出版社:亜紀書房
刊行年:2026年
サイズ:四六判
ページ:440P