多民族・多言語の都市国家シンガポールに暮らす、マレー系の人びとの人生の一コマを描いた48の物語。短く切り取られた日常の連なりによって、現在のシンガポールの社会が鮮やかに浮かび上がります。厳しい現実や困難のなかにある喜怒哀楽を丁寧に追い掛けた、その豊かな深みに一瞬でも触れることができる掌編集。
「自分というものは、生まれたときに始まるものではない。その前から、自分はなんらかの形で、母親の子ども時代からずっと存在していた。そして母親もまた、いなくなったあとも存在するだろうー」
発行:書肆侃侃房
発行年:2021年
サイズ:四六判
ページ:248p