






これが、かなしみ?
ほんとうに、これが、かなしい、ということなら。
ぼくには、とうてい、たえきれない。
逃げ出したい。
でも、じぶんのなかにあるものから、どうやって逃げたらいいの?
小学5年生の夏、田舎のおばあちゃんの家に預けられたハジメ君。新しく空港ができたその街で、ハジメ君は小さなゆうれいに出会います。
「自分が、ゆうれいのさいごのひとりかもしれない。」
ゆうれいを救い、世界を取り戻すために、ゆうれいと過ごした4日間。瑞々しく、切なく、「かけがえのない」、短い夏休みの物語です。
「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集」も素晴らしかった、詩人・斉藤倫さんの長編作品です。
発行:福音館書店
発行年:2021年
サイズ:200 × 140mm
ページ:304p