ベルリンに暮らす著者が、自分の住む街の姿をとおして、生きていくうえで大切にしたいこと、社会システムのこと、日々のできごとについて思考したコミックエッセイ。
国や街の文化的な背景やどの街にもある貧困問題、ポピュリズムと移民排斥運動などに誠実に向き合いながら、ニュートラルな視点とやさしい思考の切り口でベルリンの生活を紹介します。
へんてこな姿の人びとと、二色刷りの誌面からも温かみを感じます。
「どんな店を使っているか、日々何にお金を使っているかというのは、その人の考えや思いが表れる。個人個人の行動の積み重ねで、店や企業ができている。
いろんなものが、不完全だけど共存できている。べつに、1つの街の中で共存する必要はないのかもしれないけど、僕は気に入っている。」
発行:イーストプレス
発行年:2020年
サイズ:B6判変型
ページ:168p