「…たちあがって、手をうごかしな。じぶんじしんをアピールするのさ。かがみをみがいてみじたくするんだ。」
お母さんのこの言葉に励まされてごきぶりの女の子は立ち上がります。たまねぎの皮でバラ色のワンピースをつくり、なすの皮でチャードル(全身を覆う布)を縫い、グミの皮で靴をこしらえ、おじさんの住むハメダーンを目指してたった一人で旅に出ます。旅の途中でいろんな生き物たちにその見た目をからかわれても、自分でちゃんとやっていくと決めた女の子は決して怯みません。
働くことの喜び、自立した女性としての誇り、自分を愛することの素晴らしさが描かれた、イランの人びとに愛されてきた民話。20年ぶりに復刊されました。
(ミーム・アーザード 再話/愛甲恵子 翻訳)
発行:山山舎
発行年:2026年
サイズ:A4判変型
ページ:40p