




「ーー詩は言葉で書かれていますが、実は、言葉のない状態=沈黙がその芯にあります。そして〈詩〉は作品となって立つ前、種の状態でも存在する。見つけようとしさえすれば、平凡な生活の汚れや苦しみ、哀しみのなかにさえ、その種が散らばっているのです。」
「孤独をみがく」をテーマに、詩人・小説家の小池昌代さんが選んだ古今東西の31の詩が編まれています。名作や海外詩から気鋭の現代史まで、一つ一つの詩に添えられた小池さんのあたたかい解説の言葉が、詩をいっそう深く親しいものへと導いていく。詩は、私たちの不可思議なこころとともにその姿を変え、どこまでも寄り添ってくれます。すべてのひとの「放課後」に贈るアンソロジー。巻末には、詩人の紹介と充実のブックガイドも掲載されています。
発行:理論社
発行年:2024年
サイズ:四六判変型
ページ:144p