前作「詩と散策」で、澄んだ冬の空気を閉じ込めたようなエッセイを綴ったハン・ジョンウォンは、こんなにも暑い夏をどのように見つめているのか。八月に出会う音、木陰の風、日に焼けた花の葉、土と草と昼間の匂いが残る夜。過ぎていく夏の情景を記憶し、身体に残る夏の形跡をたどる詩とエッセイ。
一人の詩人がひと月を受け持ち、詩やエッセイを綴るナンダ出版社による“詩のシリーズ”第8巻。
「ーーたしかに他の季節が終わるときとは違う。なぜ夏はとりわけ消えるのか。蒸発し揮発するのか。気体なのか。つかむことのできない何かなのか。どうにもならない愛のようなものなのか。夏のように、悲しみも消えるだろうか。悲しみも止むだろうか。」
発行:書肆侃侃房
発行年:2026年
サイズ:四六判変型
ページ:144p