いつもと同じキッチンで食事をつくり、同じ食卓で食べていても、天気や体調、気分、食材、一緒に食べる人など、さまざまな要因によって自炊の風景は変わってくる。この本には、そんな日々の中で料理の片鱗に触れ、心が動いた瞬間のことが書き留められています。名もなき料理とそれを生み出したエピソードの数々。そうしたものの積み重ねで、世界中の生活は築かれている。楽しい自炊の話のはずなのに、読んでいると時折切ない気持ちになる。食べもの記憶は自分が生きていた記憶でもある。
「自炊する人を増やす」をモットーに、料理や食にまつわる活動をしている山口祐加さんによる、健やかな生活の記録。
"悲しいことがあっても、繰り返し何かを続けているとその一時は手元に集中することができ、悲しさに引っ張られそうになる思考を一時停止できる。日々の繰り返しには、傷をゆっくりと鎮静化し、癒していく力があるーー"
発行:NHK出版
発行年:2026年
サイズ:四六判
ページ:208p