人類にとって「移動」とはどんな意味をもってきたのだろうか。政治的、経済的、その他さまざまな要因によって、時に降りかかる大きなリスクを伴いながらも国境をこえていく人びと。エチオピアの村コンバでは、2000年代から女性たちが中東へ出稼ぎに行くことが多くなり、長年村に通う著者はその歩みを追いかけてきました。
国家に査定され、分類され、人生を左右されてきた「移動する人たち」のまなざしに映る世界の在りようを描き出す。今、政治問題となっている国境をこえる人の移動を、文化人類学の視点から捉えなおす思考の記録。
"だが国境をこえて移動する人びとは、つねに国家の視線にさらされ、国民の不安を煽る「外国人」として他者化されてきた。どちらの側に立って、人の移動を捉えるのか。その問いが根もとでくすぶっている。"
発行:講談社
発行年:2025年
サイズ:四六判
ページ:288P