




「紅皿」とは、1954年西日本新聞が女性読者に向け「日々の明るい経験や意見、主張や真実の声をほしい」と呼びかけ、紙面上に開設された投稿欄の名です。
戦地から戻る息子をおはぎを抱えて待つ母親、配給された古い鍋に残る母の思い出、貧しい暮らしの中に親子で見つけたささやかな喜び…。
そこには、当たり前の日常を送るという幸せを諦めず、理不尽な現実に向き合う女性の姿が描かれています。
「どんな不幸を吸っても、はくいきは感謝でありますように」
発行:西日本新聞社
発行年:2016年
サイズ:四六判
ページ:216p