「せんそうってべんりだね、ひとをころしてもだれにもしかられない」
机の上で、戦車を並べて「せんそうごっこ」で遊ぶ少年。自慢の戦車とミサイルで街を壊し、人びとを容赦なく攻撃します。足元いっぱいに人間が倒れてしまって、お母さんもお父さんもいなくなって、「ぼく」ひとりだけが生きている世界。「こわい、だれかきてーー!」
戦争反対の声をあげる以前に、自分自身の内面に戦争につながる意識下の衝動があるのではないか。そう考えながら、谷川俊太郎さんはこの絵本のテキストを書きました。ゲームのようにリセットボタンなど存在しない、戦争という〈悪〉をシニカルに描いた絵本。
発行:いそっぷ社
発行年:2015年
サイズ:B6判
ページ:34P