「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」を追いかける哲学研究者・哲学対話のファシリテーターの永井玲衣さん。
哲学することは世界をよく見ること。不可解で奇妙なこの世界に対する小さなため息のような問い。けれども借り物ではない、わたしの偉大な問い。そんな問いをもとに世界を見つめ、考えることを、永井さんは手のひらサイズの哲学と呼んでいます。
整然とまとめあげられた大哲学ではない、あいまいで、とらえどころがなく、今にも消えそうなささやかな哲学は、世界や、あなたやわたしの存在は美しいと教えてくれます。端正なことばでのびのびと綴られた、感動的な哲学エッセイ。
「このめちゃくちゃで美しい世界の中で、考え続けるために、どうか、考え続けましょう。」
発行:晶文社
発行年:2021年
サイズ:四六判
ページ:268p