ホームケア・ワーカーとして働く「私」と患者の交流が描かれた連作短編集。
迫り来る死と隣り合わせで生きる人びとに寄り添いながら、部屋を掃除し、料理をつくり、洗濯をし、入浴を手伝う、「私」が体験する出来事がそのままに綴られています。
逃れようもなく目の前に迫る死を前にした静かな感情の抑揚。「私」が最後まで守ろうとするいつもの日常の中に起こる死もまた、おおきな日常のひとつなのだろう。失われゆくものと引き換えのように「私」の元に11の贈り物が残されていく、悼みと希望の物語。
著者書き下ろしの「『体の贈り物』三十年後」を収録。
訳者:柴田元幸/装画: 金井冬樹
発行:twililight
発行年:2025年
サイズ:B6判変型
ページ:194p