ソ連時代に都心に住む人びとの別宅として建てられた木造のコテージ「ダーチャ」。帝政ロシア時代にはじまり、ロシア革命にも第二次世界大戦にも共産主義の崩壊にも、飲み込まれることなく続いてきたこのダーチャは、ロシア、ソ連独自の文化といえます。敷地内の菜園で野菜を育て、保存食をつくり、知恵を共有し合う、人びとの生活に不可欠な存在であったダーチャですが、学術的にほとんど注目されることがなく保全が不十分であったため、次第にその姿を消しています。
本書は、木材を中心に煉瓦やトタン、ガラスなどさまざまなマテリアルを組み合わせて作られているダーチャの姿と、その歴史的・文化的背景が収められています。
発行:グラフィック社
発行年:2024年
サイズ:A4判変型
ページ:240p