近代日本を代表する建築家・村野藤吾氏の孫にあたる作者のアバロス村野敦子さん。これまで修道院や漂着物、フォッサマグナなどをテーマにした作品を発表してきましたが、本書では、祖父が手掛けた建築を主題にしています。シトー会西宮の聖母修道院、世界平和記念聖堂、旧箱根プリンスホテル、箱根樹木園休息所…。収められているのは、すでに解体・消失し、自然に侵食された建築を含む村野建築の数々。建築を単なる設計物としてではなく、人びとの日常を受け止め、記憶の痕跡と時間を宿す装置として捉え直した、喪失と再生の記録が編まれています。
建築家の榮家志保さん、編集・デザインを手掛けた佐伯達也さんによるテキストを収録。八ヶ岳美術館で開催された同名展覧会を再構成し、刊行されました。
発行:FORGET BOOKS
発行年:2026年
サイズ:B6判
ページ:148p