




ぼやけてしまった古い絵に
新しい絵が重なるとき
壁だったものは世界になる。
時に呪いのように降り掛かり、信じることさえ難しくなる言葉は、心のなかでいつまでもきらめくおまじないになることがある。自分の手で生活をつくること、壊れたら何度でもなおすこと、変わり続けること。自らの輪郭を確かめるように紡がれた歌がこの日々をつくっていく。終わらない戦争、度重なる災害、先の見えない暗闇に立ち尽くす私たちの手を引いてくれる、勇敢でやさしい言葉たち。
書くことで自分でありつづけようとする詩人、大崎清夏さんの第5詩集です。
発行:リトルモア
発行年:2025年
サイズ:四六判変型
ページ:136p
*サイン入り