





1994年にこの世を去った映像作家のデレク・ジャーマンは、晩年、イギリス南東部の岬、ダンジネスに移り住みました。原子力発電所に面した荒涼としたこの土地で、彼は病に蝕まれながらも死の直前まで庭を育て続けました。
この本は、庭づくりを始めた1986年から最期の年までのあいだの庭の変移の記録です。 生態系や園芸知識と貝殻、流木、石、オブジェを編み、ひとつの風景が築かれていく様子が、美しい写真とエッセイで綴られている。不毛な土地に生まれた神秘的な庭は、穏やかな時が流れ、ただ生きることを楽しんでいたジャーマンの姿を映し出しています。
長らく入手困難だった不朽の名作がこのたび新訳にて復刊されました。
発行:創元社
発行年:2024年
サイズ:B5判変型
ページ:148p