消えゆく輝く瞬間と、豊かな寂しさのことを詠む歌人、岡野大嗣さんによる初の短歌×散文集。
バス停の日陰、高架下に見える花火、汗をまとった襟足、図書館の空調の音。とりとめのない日々の散文と創作のメモ、そして150首の短歌が、とある夏の街の記憶と風景を築き上げていく。たっぷり百年用意された夏休みに、嬉しさと寂しさが込み上げます。
「ーー気がつけないほどに微量のさみしさを宿しながら前に進むしかない、生き返りの希望に導かれるままに。」
宝物みたいにしまう 生活に思い出したい音があること
発行:実業之日本社
発行年:2024年
サイズ:B6判変形
ページ:160p
*サイン入り