どうかしてるんじゃないかと思う。そのくらい狂気的なものを感じる雑貨屋「FALL」の店主によるエッセイ。
刻々とゆらぎ、変化していく世界の中で、彼は相変わらず雑貨を取り巻く波のようなもののことを延々と考えています。空虚でアイロニカル、哀愁に満ちたストーリーを紡ぐ饒舌さの中に、時おり胸が締め付けられるシーンがある。いつまでも解消されないままの不安は、けっきょくちゃんと希望へとつながっていく。「すべての雑貨」「雑貨の終わり」に続く、三品輝起さん3つめの著作です。
発行:晶文社
発行年:2024年
サイズ:四六判
ページ:244p