翻訳家、作家、日本文学研究者であるジェイ・ルービンによって編纂された29の日本文学短篇集。とにかく良い作品を集めたかったという想いと、戦争や原爆、震災などの避けて通ることのできない災厄への想いの狭間で丁寧に選出され、あらゆる時代とジャンルの短篇作品が時系列ではなくテーマ別に掲載されたアンソロジー。世界の読者だけでなく、現代の日本の読者も改めて知る機会となる日本を外から見た粒選。村上春樹さんによる70ページに及ぶ序文「切腹からメルトダウンまで」が、ストーリーテーラーのように読者を導きます。
発行:新潮社
発行年:2019年
サイズ:四六判変型
ページ:496p