80年代から90年代初頭、いちはやくインターネットに触れ、パソコンを技術として取り入れていた漫画家・いがらしみきおさんによる、来たるネット社会、SNS社会、AI産業を予見した長編エッセイ。30年前に出版された奇書がこのたび復刊されました。
パソコンではなく人間のためのOS(=IMON)をつくり、読者へインストールするという試みで執筆された本書。一人一台スマホというパソコンを持ち、急速な変化の中で人間がどんどん相対化されていく現代において、わたしたちはいったい何を主軸に進んでいけばいいのでしょう。いがらしさんの作品を貫く思想と人間感が凝縮された、「ぜんぶの解説」とも言える、不朽の人間哲学が記されています。著者による新あとがきと、本書の20年来の愛読者である、作家の乗代雄介さんによる最高の解説を収録。
発行:石原書房
発行年:2023年
サイズ:210×148 mm
ページ:232p