短歌をより身近に感じてもらおうという想いから生まれた、最注目の歌人10名による書き下ろしの新作短歌アンソロジー歌集。気鋭の数首のなかに、各々の世界が立ち現れます。
腕時計のかわりにコンパスを巻いて南が狂うころ会いに行く (岡野大嗣)
板子一枚下は地獄、今度会えたら笑ってよ (北山あさひ)
わたしを僕と呼ぶときにだけ見える庭 月桃の実を蹴って転がす (小島なお)
恐竜の不在 われらは月の夜も月のなき夜も歯を磨き寝る (川野芽生)
発行:書肆侃侃房
発行年:2023年
サイズ:四六判変型
ページ:112p