アメリカ東部の14の州にまたがる約3,500kmの長距離自然歩道である「アパラチアン・トレイル」。スタートからゴールまで6ヶ月を要するこの長いハイキングを、女性で初めて踏破したエマ・ゲイトウッドはこの時67歳。リュックの代わりに大きな巾着を背負い、登山靴の代わりにケッズのスニーカーを履き、寝袋ではなく毛布を持って歩き通しました。貧しい子ども時代をすごし、夫からの暴力に耐え、何度も家を出ては子どもたちのことを想って戻ることを繰り返した日々。やっと離婚できたときは結婚から34年が経っていました。人生の終盤でやっと自分だけの自由な時間を手に入れた彼女は、アパラチアン・トレイルへと向かいます。厳しい人生を歩んできた強さとたくましさ、自然への愛と深い優しさ。彼女の足跡が人生を歩き通す力をくれます。
発行:山と渓谷社
発行年:2021年
サイズ:四六判
ページ:336p