





ゴミ、戦争、農業、給食、ナチズム、飢餓…。これまで食と農にまつわる歴史についての思索を繰り返してきた藤原辰史さんによる渾身の植物論。
本当に人間は植物よりも高等だといえるのだろうか。ふるまいを観察していくうちに浮かび上がる植物の哲学は、いきすぎた現代の人間の営みに新たな切り口を与えてくれるかもしれません。ジャンルを横断しながら、人間の内なる植物性を問いかけます。
"どうして私たちは、これまで述べてきた人間の文化の基本的な行為、すなわち、食べること、住むこと、着ること、育てること、名づけることを、植物が「できない」と表現してきたのだろうか。「する必要がない」ではなくて。"
発行:生きのびるブックス
発行年:2022年
サイズ:四六判
ページ:240p