映画はその黎明から、多くが男性主体のまなざしによって構築され、女性は見られ、欲望される対象であった。そして観客もまた、「見る男/見られる女」という構造を規範的な思考や行動として受容していった。本書では、そうした構造の中にありながら自らもメガホンを取った女性監督たち、問題に意識的(あるいは無意識的)に取り組んだ男性監督や俳優たちの挑戦的な活動を紹介する。アリス・ギイ、シャンタル・アケルマン、田中絹代、ウルリケ・オッティンガー、ニナ・メンケス…。時代や国を超えて多様な映画を横断しながら、映画にとって切り離せないジェンダーやセクシャリティの問題をフェミニズムの枠組みから分析する。現在の映画とジェンダーにも通底する問題を明らかにする、待望の一冊。
発行:青弓社
発行年:2025年
サイズ: A5判
ページ:304p