







6Bの鉛筆で絵を描くように書かれた、絵本作家・五味太郎さんのエッセイ。子どものような発想と憂いを帯びた視線、皮肉で、品があって、のびのびと自由な精神。6Bの鉛筆のように、力強くやわらかな感性がきらめいています。
添えられた写真は五味さんが旅先で撮影したもの。その洗練されたまなざしに驚きます。
「日常って思っている以上に不合理で不統一でかつ曖昧なのではないか、一本すっきりと通った一貫性など追い求め得るべくもないんだ、ーーだから、途中でやめたり出来るものでもなく、それなりに続いてゆくんだろうな、などと。」
発行:ブロンズ新社
発行年:202年
サイズ:A5判
ページ:144p