私たちはときどき、深く呼吸をすることが必要です。
言葉でしか近寄れない場所に悠々と入り込んで、掻き回し、宥めるような長田さんの詩。
風の匂いがする、
寄り掛かるものの重みを感じる、
時を経てもきらめきを失わない散文詩33篇。
「ときどきアントン・パーヴァロヴィチの短い話を読む。人生はいったい苦悩に価するものなのだろうかと言ったチェーホフ。大事なのは、自分は何者なのかではなく、何者でないかだ。急がないこと。手をつかって仕事すること。そして、日々のたのしみを、一本の自分の木と共にすること。」
発行:晶文社
発行年:2021年 (第50刷)
サイズ:A5判
ページ:128p