冬と一冊の本をめぐる84人の書き下ろしエッセイをまとめたこの本は、冬が舞台の本、冬になると思い出す本、冬にもらった本など、色とりどりの冬のかたちが編まれています。和田誠さんによる装丁があたたかくキュートな佇まいです。
「季節が巡って冬を迎えることと、死を迎えることとは実はほとんど変わらないんじゃないか、って思う。私もこうして仰々しさなんかなく、新しい季節を迎えるような死を希んでいきたい。だから私は冬が好きなんじゃないかな、温かく死と隣にある。」(能町みね子/一年じゅう冬の国と死)
発行:夏葉社
発行年:2012年
サイズ:四六判変形
ページ:200p