スコットランドの港町。両親を失い孤児となった少女シルバーは、盲目の不思議な灯台守ピューに引き取られ、ともに暮らし始める。灯台守として重要な仕事は、光を守ることと物語を語ること。ピューは夜ごとにソルツの町のことを少女に話して聞かせ、そして、100年前に生きた牧師の数奇な人生の物語に、少女は次第に共鳴していく。
「物語ること」で人は救われる。人びとを導き、外界を明るく照らすもの。自らの内に闇を宿し、暗い海を照らし出すもの。それら灯台のイメージを「物語ること」に重ね合わせて綴られた、美しく幻想的な傑作長編。
*独立書店ネットワークリクエスト復刊第一弾。
発行:白水社
発行年:2011年
サイズ:新書版
ページ:260p