「人工植物が植物学上で正式に植物と認められた」という作者の勝手なストーリーから始まる、セミフィクションの植物図鑑。
布やプラスチックやビニールなどで作られた70枚の人工の葉っぱの観察記録が、学術的かつユニークな視点でまとめられています。造花という未開の植物群の実態と多様性に着目したこの本は、身近なものに対する新たな視点や価値観を提示しています。
「ひょっとするとアンソロポフィタが植物か植物でないかという議論はそこまで重要ではないのかもしれない。それを植物として考えることで生まれる、ひとつひとつの興味や観察力、そこから生まれる新しい価値こそが重要なのだ。」
発行:torch press
発行年:2020年
サイズ:140 x 190mm
ページ:176p