








2011年3月11日の震災から1ヶ月後、ボランティア活動のため被災地に向かった、編集者の藤本智士さんと、写真家の浅田政志さん。
津波で多くを失い、変わり果てた我が家を前に人々が必死になって探していたものは、アルバムでした。
泥だらけの写真。それをひたすらに救おうと奮闘する人々。写真洗浄の活動は、ほとんど自然発生的に行われていました。
写真、アルバム、思い出、人々の関わり。それらの持つかけがえのない力と、未来に手渡そうとする人々の懸命な姿をまっすぐに捉えています。
「ーーそう考えてアルバムを思えば、ますます人間の一生のはかなさが胸をつきます。小さくも幸福な思い出たちをなんとか生きながらえさせようとするアルバムは、だからこそ、とても愛おしいのだと思いました。」
増補版では、2018年の西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町での写真洗浄活動を新たに取材しています。
写真洗浄のノウハウを各地でシェアできるよう、洗浄方法のマニュアルも収載。
発行:赤々舎
発行年:2020年
サイズ:192 × 151mm
ページ:296p