1580年、宗教戦争の乱世にあって、鋭い洞察と自由な文体で、自己、人間、生死について探求した、フランス・ルネサンスの哲学者モンテーニュの大著『エセー』。
ユニークで味わい深いモンテーニュの言葉を引きながら、その知性あふれるエッセンスを易しく紐解いた40章。おやすみ前にぴったりの本格的な入門書です。
遥か440年前に思考し記されたエセーは、古今東西の知識人たちに計り知れない影響を与えました。現代でも色褪せることないモンテーニュの伸びやかな思考、その果てしなく長い呼吸には敬服するばかりです。
「ーーもっともすばらしい生活とは、わたしが思うに、ありふれた、人間的なかたちに、ぴったり合ったもの、秩序はあるけれど、奇跡とか、逸脱や過剰はないようなものである。」(第3巻13章 経験について)
発行:白水社
発行年:2014年
サイズ:四六判
ページ:194p