焼きたてのパンの暴力的かつ幸せな香りのこと、真夏に食べるブイヤベースのこと、トリュフをこっそりまるごと1個食べたこと。
ホテルオークラ福岡の総料理長が綴る、31篇の厨房エッセイ。一流の料理人でありながら、料理に向かう姿勢はいつもみずみずしく、おいしく愛情のこもった料理を食すことが、明日の私たちの心と身体を形成していくことを痛感します。
巻末には、ご本人の魅力的な近影と、「つかれた日の定番、キャベツとホロホロ鳥の煮込み」のレシピも掲載されています。
多くのレシピを生み出す中で身に付いたであろうその画力も秀逸な一冊です。
発行:西日本新聞社
発行年:2019年
サイズ:A5判
ページ:96P