詩人、古典学者、翻訳家として活躍するアン・カーソンの最新詩集。
散文詩、定型詩、手紙形式、レクチャーパフォーマンス、さらにドローイング&テキストなど、さまざまな形式で自在に描かれたイメージの断片が編まれた25篇。ジョゼフ・コンラッド、フローベール、ジョン・ケージ、雪、貧困、ロジェ類語辞典…明確に共有されたテーマはないように思われるのに、断片と断片が繋がり合い、静かなグルーブを生み出していくことでひとつの世界観を完成させている。古典的でありながら瑞々しい、世界文学に軌跡を刻む作品群。原書の雰囲気の再現に努められたうつくしい造本が目を引きます。
"体はたまに、内側も外側も暗くなる。心がすぼむ。たいして知らず、気にかけてもいない人物の小さな傷で私を脅して、どうするつもりなのか。粗末だと思った。これでは弱い。ーーとはいえ私はどのように舵を切ってる応じればいいか、わからなくなっていたが、舵を掴んで進もうとしたーー"
発行:thoasa
発行年:2025年
サイズ:128×210 mm
ページ:240p