立ち込める死の気配、心地よく付きまとう重力、浅い眠りとずっと続いている夢。失われゆくもの、追われるもの、忌避されるものたちの声を物語ることで、作者は彼らの輪郭を取り戻しにいく。自己と他者、生と死、墜落と飛翔のあわいを行き来し綴られた、終わらない夢のような13篇。
第一詩集「でらしね」、作品集「小松川叙景」から12年間書き継がれた詩篇からなる最新詩集です。
季節は
音もなく暮れる
青く満ちた背景が
すでに褪せはじめた「わたくし」の時間を超えて鮮やかだ
(故郷)
発行:思潮社
発行年:2025年
サイズ:A5判変型
ページ:96p