「失ふといふことがはじめて人にその意味をほんとうに知らせたならーー」
詩人・建築家として活躍し、24歳という若さで急逝した立原道造さんの作品集。本書は生前に発表されたすべての詩と物語3篇が収録されています。
絶えず死を身近に感じていたのかもしれません。目に映る風景は、川のせせらぎも風の音も、夜の雨も、星屑に照らされた道も、どこまでも穏やかにやさしい。透きとおるように儚い文章はあたたかいのに切なく、胸を締め付けます。短くも濃密な人生を駆け抜けたひとりの青年の、澄んだまなざしと感受性豊かな心に再び出会う一冊。
発行:筑摩書房
発行年:2026年
サイズ:文庫判
ページ:416P