2018年に閉館した仙台の映画館にかつて通っていた33名による映画にまつわるエッセイと上映作品リストが収録された冊子。
約40年にわたる上映作品のリストから、執筆者それぞれが「一本の映画」を選び、映画館の「記録」と観客たちの「記憶」をつないでいきます。
それぞれの映画作品をよりどころに広がる映画体験の数々は、どこか他の場所にある映画館の暗闇とも接続していき、ここでしかない場所、どこでもないどこか、が見事に立ち上がるエッセイ集です。
広げるとポスターになる仕様の表紙カバーは、セントラル劇場閉館の日の客席の情景を、写真家・志賀理江子さんが撮影したものです。
ブックデザイン:伊藤裕
500部限定
発行:ペトラ
発行年:2019年
サイズ:150×210mm
ページ:108P