放射性元素のラジウムは、かつて時計の文字盤や針を暗闇で光らせる夜光塗料として使用されていました。技術とセンスを活かすラジウムの塗装に憧れ、多くの女性たちが時計メーカーの工場で働いていましたが、次第に作業員の女性たちに恐ろしい奇病が広がり始めますーー。
放射能への無理解、風評被害。企業が責任を回避し隠蔽に走るなか、女性たちは自分たちの尊厳をなんとか守ろうと立ち上がります。ラジウムに人生を奪われた彼女たちは、どのように戦い、互いを励まし合ってきたか。歴史の隅に隠れた小さな個人を照らし出し、今私たちに届く大切な物語。
発行:堀之内出版
発行年:2025年
サイズ:A5判
ページ:570p