日本各地に点在する火葬場とその廃墟をめぐり、かつてそこで交差したいのちと祈りの風景を記録した写真集。現代の火葬場施設ではほとんど使われなくなり、失われつつある煙突。作者は、常に私たちの身近にあるはずの「死」に対するネガティブなイメージやそれらを、見えないものとする現代日本の死生観に問いを投げかけます。死とは禁忌なのか、弔いとは誰のためのものなのか。民家や山々の風景に溶け込み、人びとの営みと歴史を静かに見つめてきた煙突の姿を、その空気感までつぶさに捉えられています。
哲学者・鞍田崇さん、文化人類学者・北川真紀さんによる寄稿文を収録。
発行:PINHOLE BOOKS
発行年:2025年
サイズ:297×210 mm
ページ:182p