「世界は言葉でできている」という独自の思索を、言葉と美術によって探求する美術家、福田尚代さんの作品集。言葉を小さな粒子と捉えて編まれる途方もない長さの回文と、本や栞紐、手紙、鉛筆、消しゴムなど人の手を介する物を素材に彫刻を施した作品群。作家は、記憶を宿した粒子へと姿を変えたものたちを自在に操り、彼岸と此岸、生と死、幻想と現実のあわいに漂う、未知の世界をつくりだします。
作者へのインタビュー、小説家・池澤夏樹さんによる解説を収録。
ふっと、ひかりを描くと
ほおずきに
傷をほどく香りが一粒
(ふつとひかりおえかくときほおすきにきすおほとくかおりかひとつふ)
出版社:平凡社
刊行年:2026年
サイズ:A5判
ページ:200P