北海道の東部沿岸に点在する戦争遺跡であるトーチカ。太平洋戦争末期、敵の襲来に備えて急造されたこのコンクリート製の防御陣地は、終戦まで建造された続けましたが実際に使われることはありませんでした。建物には、「銃眼」と呼ばれる敵を撃つために設けられた小さな窓がある。ここにいた人びとは、どんな想いで窓からの景色を見ていたのだろうか。
本書は、トーチカを遮光しピンホールカメラに仕立て、建物内部に投影される像をフィルムとノートに写し取った断片が収められています。記録に残されず、ほとんど語られてこなかったトーチカの物語を呼び起こし、そこにいた人びとのまなざしを想像する、その試みを綴じた小さな作品集。
発行:喫水線
発行年:2025年
サイズ:106×153 mm
ページ:128P(うち48ページはノートページ)