"映像は握手にならないか。
思い切り掌を握りしめて、生きることに迷ったらいつでもそこに帰ってこられる魂の故郷のような握手にならないだろうかーー"
仕舞われていた物語が映像を媒介に人と人のあいだを行き来し、生者と死者を、土地と人を再び出会わせる。松井さんは語る人のまなざしの向こうにある風景を共に見ることで、その環世界を映像のなかへ立ち上げようと試みる。石巻、いわき、奈良、京都、朝日町、西会津、前橋…。各地を旅し、人と出会い、話を聞き、撮影する日々のなかで、映像の本質と可能性を探求し続けた旅の記録。
ろう者を親に持つ聴者の子どもたち〈コーダ〉の世界を描いたドキュメンタリー映画「私だけ聴こえる」で知られる映画監督・松井至さんによる初の著書。
旅の記録とつながる松井監督の映画7作品の鑑賞リンク付き。
発行:信陽堂
発行年:2025年
サイズ:四六判変型
ページ:336P