世紀をまたいで現れた抽象画のパイオニア、Hilma af Klint。彼女の作品に大きな影響を与えていたのは、神秘主義を通した目に見えない世界との交流でした。自分の意思とは別の意識を導き出して描かれた幾何学的な模様と躍動する色彩は、見るものに不思議な安堵をもたらします。自分の作品が理解されるのは自分が生きた時代ではなく、やがて訪れる未来にあると理解していた彼女の、神秘的な内なる宇宙に触れる評論。色彩の意味するものやモチーフが象徴するものなど、作品の視覚言語と背景となる思想に肉薄し、その謎めいた人生の輪郭を辿る一冊。
発行:INSCRIPT
発行年:2025年
サイズ:B6判変型
ページ:288P