




日々めまぐるしく入ってくるさまざまなニュースを、わたしたちはどうやって受け止めていったらいいのだろう。
コロナ禍、震災、ウクライナへのロシアの侵攻、ガザ地区へのイスラエルの侵攻など、未曾有の出来事のなかに隠れた本質的な問いに、見えないものとして扱われているものたちに、光をあてる。
哲学者、鷲田清一さんによる6年ぶりのエッセイ。混迷の時代のなかで、時にことばの無力さにうなだれてしまう私たちを励ましてくれる、優しく確かな哲学。
「まなざしの鍛錬というものが、体の鍛錬と同様、わたしたちには必要だ。哲学的思考や芸術制作はおそらくそのためにこそある。」
発行:朝日出版社
発行年:2025年
サイズ:四六判
ページ:284p